成人(中学生以上)の支援

成人期の吃音の問題は「どもること」にとどまらず、非常に多岐にわたります。また、ここでは中学生以上を成人としていますが、思春期の中高生・大学生・社会人では生活環境や置かれている状況が異なるため、厳密には支援方針は異なります。

しかし、共通して言えることは「不安」「回避」といった発話以外の問題が顕在化し、日常生活に大きく影響しているということです。また、電話や朝礼、飲食店での注文など特定の場面でのみ発話症状がひどく出てしまったり、不安を強く覚えるという方も多いのではないでしょうか。

 

本オンライン吃音相談は次のような方に特におススメです。

 

〇どもることが不安でお店での注文ができない

〇普段は平気だけど仕事で電話の時だけすごくどもってしまう

〇学校名・会社名など特定の単語が苦手

 


現在、吃音は発話の流暢性という単一の側面だけではなく、心理・言語能力・発話運動能力・社会性・吃音についての認知といった5要因から吃音を捉えたCALMSモデルのように、多面的に考えることが主流となっています。どの要因の問題が大きのかは個人差が大きいですが、私の見解では成人、特に大学生以上の場合は「心理・感情」と「認知」の要因に関する問題が大きい方がとても多いと思います。

 

吃音外来に来られる成人の方では、実際の吃音頻度は少ないのにそれを過剰に気にしすぎることで予期不安が強くなり、結果としてどもることも多くなる、というケースが当てはまる場合が非常に多いです。

そのため本オンライン吃音相談では①吃音・自身の発話を客観視する ②不安のサイクルから抜け出す ③流暢性の向上 の3つを軸に支援を行っていきます。


まずは初回評価でアンケートによる心理・認知面の評価と吃音検査による発話症状の評価を行います。その後基本的にはどもることへの不安や回避行動を減らすための「認知・行動アプローチ」を行い、それでも問題が大きい場合には流暢性形成法などの言語療法に移行します。なお、発話症状が中等度以上の場合には言語療法から開始する場合もあります。

 

認知・行動アプローチは発話から注意を外すことが最大の目的であるため、考え方は言語療法とは対をなします。そのためどちらの方針で行うかはご利用者様に十分なご説明を行い同意をいただいた上で決定します。

 

セッションの頻度は、週1回または隔週を推奨しております。ご利用者様のペースで実施可能ですが、より効果的な支援を行うにはある程度頻回にセッションを行う必要があると考えています。

 


具体的な訓練方法やなぜ不安を減らすことが必要なのか?など、詳細については別途資料を交えてご説明いたします。是非一度お問い合わせの上、無料相談をご利用ください。