幼児の支援


幼児期の吃音支援は流暢な発話を促す環境を整えることで「治癒」を目標とします

約8%のお子さんが2歳半〜4歳にかけて吃音を発症し、その後男児では約60%が、女児では約80%が自然回復するとされていますが、残念ながらその予後(治癒するかどうか)を判断することはできません。また、発症後4年経過時に吃音が残っていた場合、吃音が治癒する可能性は極めて低いとされています。従って、吃音に気づいたらできるだけ早く適切な介入を行い、治癒の可能性を少しでも高めて行くことが大切です。

 

幼児期の吃音支援の方法は様々ですが、本オンライン吃音相談では『RESTART-DCM』というプログラムに基づいた環境調整を軸に支援を行っています。

このプログラムはDemand-Capacity Modelという吃音の発症モデルに基づくもので、親御さんのコミュニケーション水準とお子さんのコミュニケーション能力とのアンバランスさを解消することで、吃音の治癒を促していきます、

いわゆる環境調整とやや異なり、STが親御さんとお子さんのコミュニケーション場面を詳細に評価した上で、段階的に親御さんのコミュニケーション方法(要求)を修正して行き、さらにお子さんのコミュニケーションスキル(能力)の向上も計って行くことが特徴です。

本オンライン相談ではオンラインという特性を生かし、コンスタントな評価と指導を行うことでお子さんの吃音治癒に向けた支援を行なって行きます。


初回評価ではこちらの指定したコミュニケーション場面のVTRとアンケートに基づいて、お子さまの吃音の状態及びコミュニケーション環境についての評価を行います。その後その結果を踏まえて親御さんのコミュニケーション方法についてこちらで指導をさせていただきます。

初回評価以降は基本的に毎日"Special Time"というお子さまと遊ぶ時間を設けていただき、そこでこちらが指導したコミュニケーション方法を実践していただくことになります。このSpecial Timeを通してお子さまの吃音の治癒を促します。

セッション間を1タームとした場合、初回から1ヶ月〜2ヶ月間は1ターム1週間、その後2週間・1ヶ月と間隔をあけていきます。

随時評価を行い、方針の検討及び終了か継続の判断を行なっていきますが、継続の有無はご利用者様に意思を尊重致しますのでご安心ください。なお、就学以降も吃音が残存してしまった場合には、吃音の軽減を目指した支援へと移行していきます。


是非一度お問い合わせの上、無料相談をご利用ください。別途資料に基づいて詳しくご説明いたします。